性病は市販の軟膏で治療できる?

性病というのは、梅毒や淋病など、昔の遊郭などで流行した特定の病気が典型的なものですが、現在ではそれよりもさらに幅広い概念として、性行為によって感染する病気をすべて含めて性病、性感染症などとよんでいます。
こうした性病にもさまざまな種類があり、それぞれ原因となっている細菌、真菌、ウイルスといったものが違っていますので、その原因にみあった治療薬を投与する必要があります。
そのため、たとえばウイルスが由来のヘルペスのような病気に対して、細胞だけに効果があるような抗生物質を投与したとしても、まったく病気が治らないということがあるのです。
性病にかかった場合に、まずは病院に行ったほうがよいというのは、病院では医師が症状を確認するとともに、それがどのような原因によるものであるかを、患部から採取した分泌物などを検査することにより、特定することができるからです。
そして、原因である細菌などの増殖を抑制するのにふさわしい抗生物質や抗ウイルス薬などを処方することになるわけですが、通常、こうした医薬品というのは、法律上、処方箋医薬品とよばれる種類に属しているため、医師の処方箋がなければ薬局などに行っても販売してもらうことができません。
これは内用の飲み薬タイプであったとしても、外用の塗り薬タイプであったとしても同じことで、そのために一般的には国内の薬局が取り扱っている市販の軟膏などを用いて性病を治療するのはむずかしいといえます。
性病のなかでもヘルペスというウイルス性の病気に関しては、市販の軟膏のなかにも治療薬として承認されているものがあります。
ただし、性器ヘルペスではなく、口唇ヘルペスという病気に対応したものであり、再発の際の治療専用となっていますので、一般的な性病の治療薬とはよべません。